第一列島線が歴史戦と本物の戦争の舞台

第一列島線が歴史戦と本物の戦争の舞台】

南シナ海島嶼に対するチャイナの主張は根拠がありません。
本件に関してフィリピン政府がハーグの国際司法裁判所に調停を申し込みその判決が今月12日に出る予定です。

チャイナは早くも調停の結果を認めるつもりはないと公言し、国際的に自己主張をすべく政治宣伝を行っております。
一方、日本国内では、この重要な時期に選挙戦が行われ、国民の意識が「主権問題」すなわち国民の生命財産を守る根本問題から逸れがちです。

しかしながら、南沙の主権問題は東シナ海の主権の問題、尖閣諸島の帰属だけではなく西南諸島が浮かぶ東シナ海の主権者が誰であるかを軍事的・政治的に決定すべきだと信じる「力の信奉者」が新たな力を得ようとするストーリーの舞台となっているのです。
だから、このことに皆が気付き、それをどう防ぐかを国民みんなで議論すべき時なのです。

「歴史戦」はこの戦いの正義の所在を決定します。
いま国民全体が注目すべきなのは、南シナ海東シナ海をめぐる歴史戦です。その他の歴史戦は大事ではありますが、ボクシングで言うジャブの応酬に過ぎないのです。
領土や主権という肝心要の「顎」をフックやアッパーカットで仕留められては元も子もありません。

日本政府、識者、マスコミの全てを動員して勝利しなければなりません。
どれだけの方がこのことに気付いているのかわかりませんが、今日本は戦後最大級の危機に直面しつつあるのです。
戦闘行為の前に気付かなければ、血が流れます。まず最初にアジアの若者の血が流されます。そして世代を超えて・・・。