理性は天才を後付けで説明できるが、決して天才に先行できない

【天才とは何か】

究極の洞察力と着想の独創性は「無意識」のなせる業であり、人はそれを天才と呼ぶ。理性と呼ばれる「意識」はそれを殆ど統御できない。

ただ言語を以って理由を後付けするのみだ。


溢れるほどの知識を詰め込んでも天才は生まれない。特に暗記重視で、演繹や帰納という論理を試す場でもパターンを覚えることから始まる日本の教育では天才を潰しこそせよ、天才は絶対に生まれない。

混沌の中から、あたかも虚空から誕生させたように、智慧を以って法則を手繰り寄せる能力は無意識の持つ直感力によるものだからだ。

天才によって「発見」されて初めて、その法則や真実や美や正義すらも言語による表現の対象となるのだ。