「先住民」とは西洋の世界植民地化がもたらした概念

【「先住民」とは西洋の世界植民地化がもたらした概念】


『先住民とはだれか』「先住民の歴史と現状」で文化人類学者スチュアート・ヘンリの提案する作業定義を抜粋するが、チベットウイグルの状況と合致しても、沖縄の人々が該当する項目があるとは思えない。

沖縄の話は、反日勢力による「日本民族分断」という説明が一番社会学的に見て正しいだろう。



文化人類学者スチュアート・ヘンリの提案する作業定義

1 先住性 (Indigeneity) 一五世紀末以降、ヨーロッパ並びにその強い影響を受けた国々が植民地政策を推進して植民地経営を開始した当初、あるいは征服し併合した地域における、居住域の原住者、もしくは原居住域から強制移住させられた集団とその子孫のもつ特性。


2 被支配性 現在、植民地支配が及んだ歴史的な上記の居住域、もしくは強制移住させられた地域に居住し、あるいは自由意志で国内の移住先におり、そこで独自の生活様式を享受できない植民地的(コロニアル)、もしくは劣勢な社会的・法的な状況におかれている集団とその子孫の持つ特性。


3 歴史の共有 歴史的な居住地、もしくは現在の生活根拠地において、植民地経営開始当時の原住者の子孫と歴史的連続性があること。


4 自認 自ら先住民と認識する集団とその成員。この規定は、いわゆる「混血」、すなわち先住民と非先住民の間に生まれた者とその子孫を除外しないことに留意しなければならない。


これらの指標はWGIPの作業定義にほぼ一致する。(Cobo 1986)