「STAP細胞が証明された 」は、デマか?

STAP細胞が証明された 」は、デマか?

Characterization of an Injury Induced Population of Muscle-Derived Stem Cell-Like Cells | Scientific Reports

この論文で発表されているのは「筋細胞を傷つけるとリプログラミングされてiMuSCs細胞のような幹細胞が増える」という内容です。

そして、「多能性細胞が異なる幹細胞から出来上がると証明しようとしたが出来なかった研究」ということで、類似研究の一つとして、小保方晴子氏が博士課程に在籍中にティシュー・エンジニアリング誌に投稿した論文を参考文献として紹介したということです。

Abstract 部分から飛ばし読みして気付いたことは下記。

着目点は、下記の2つ

(1)STAP細胞の有無を実証する論文でも実験でもないこと。
iMuSCs細胞とSTAP細胞は、元となる細胞も作成するプロセスも違う。したがって、STAP細胞の存在有無とはなんら関係がない論文である。

(2)物理的刺激による幹細胞の誘導と言う着眼点。
この着眼点のみがSTAP細胞と類似している。この着眼点のみを評価強調し、STAP細胞と結びつけようとするSNS論者の視点が今回の「デマ?」となったと思われる。


私の所見:「STAP細胞が証明された 」は、デマ。

本論文は、STAP細胞の存在有無とはなんら関係がない。
ただ、科学研究においてだけでなく、全ての研究に於いて着眼点が重要視されるのは好ましいことであり、論者に「デマ」の意図がなければ「着眼点がユニークな研究は尊重されるべきだ」という主張は読み取れる。
一方、小保方氏の研究は成果の形で発表するには杜撰であったし、不正の疑いありと客観的に評価されたものだ。世の陰謀論に与し巨大利権を支配する権力によってもみ消された一大発明と言う視点に立った同情論は科学とは相容れない。これは排除しなければならない。

小保方氏には、ぜひ研究によって名誉を回復して欲しい。