同性婚の法制化に関する思い

近親婚の解放に関し意見を述べたので、同性婚についても述べたい。
同性婚については、法による保護を与える際には、一定の抑制が効いた歯止めが必要と考える。

事実婚に一定の法的保護を与えるのを認めるとしても、同性婚のペアに戸籍を与えたり、養子やその他の手段で少なくとも未成年の子供を持つことを認めるべきではない。戸籍を与えるのを躊躇するのは家族を持つという欲求に歯止めが効かなくなると思われるからだ。

子供を持つ権利よりも子供の世界観や環境をより保護すべきだ。

個人的には同性愛は人倫に悖る行為とは思わないし、保護に値する法益(特に、個別の基本的人権。例えばパートナーと同一の生計を営み一緒に暮らす権利等)もあるだろうと思う。
しかし、野放図に法制化するようなことがあれば、歴史や文化に基づいた家族観や社会規範を脅かすと不安を感じる人々の世界観を崩壊させてしまう。そして、世の中を二つの価値観に分裂させることになるだろう。激しい対立の世界をだれも望んではいないはずだ。

立法(条例制定も含む)は、権利の保護や国権の乱用を防ぐ働きだけでなく、健全で平和な社会を維持していく役割も充分に考慮してなされるべきだ。

法は、権利の保護だけではなく、社会防衛のためにも機能すべきだ。