台湾民政府とは何か?

この記事は、メールマガジン『台湾の声』『日本之声』より転載したものである。

http://taiwannokoe.blogspot.jp/2014/02/news_7.html


2014年2月7日金曜日

「台湾の声」【 NEWS と論説】「民政府」詐欺相談多数ー台湾当局
「台湾の声」【NEWSと論説】「民政府」詐欺相談多数ー台湾当局

台湾の声「ニュースと論説」 2013.4.27

本誌では、3月21日および4月18日に、石戸谷慎吉氏(元・日本人台湾民政府協力会会長)による告発文等を掲載。4月10日に編集部員・多田恵による注意喚起。14日および20日に台湾の警察が、「台湾民政府」林志昇カルト詐欺集団への注意喚起を行っていることなどを報道した。

これに対し、林志昇集団の幹部である陳辰光、黄恵瑛の両氏が、ヒステリックな「反論」のメールを拡散し、懸命に、同集団への疑問の声を封じようとしている。

両氏に共通するのは、詐欺だという指摘について、台湾当局「内政部」の、165詐欺防止電話窓口に電話すれば、詐欺でないことが分かる、と宣伝している点である。これは両氏のみならず、同集団の信奉者の統一見解であるようだ。陳氏によれば、これは林志昇の「直接のコメント」だという。

そこで、台湾の同志を通じて問い合わせたところ、 内政部では次のように答えた:

「民政府についての詐欺相談は多数寄せられています。そのため各警察署を通じて詐欺被害防止を呼びかけています。」

つまり、林志昇は「内政部に電話すれば、自分たちが詐欺ではないことが証明される」と潔白を宣伝したが、それを聞いて、実際に電話をかけずに、林志昇を信じることを選ぶ人々を騙しているのである。


陳氏は、4月18日付のメールで、次のように書いている:

「林志昇さん直接のコメントは:『中華民国亡命政権の内政部の反詐欺ペテンの問い合わせ電話番号の165番で質問に答えています』。水掛け論は不毛です。」

〔引用にあたり、趣旨を変えない範囲で語句を整えた。〕

陳氏は、林の言葉を、なんら検証することなく、詐欺との指摘を「水掛け論」と断定している。

このことから林志昇が、洗脳されて思考停止に陥り、自ら検証できない人々を餌食にし、さらに、詐欺の片棒を担がせていることが分かる。

また、黄氏は4月20日付の「台湾の声編集部 多田恵氏に一筆申す」と題するメールで次のように書いている:

「台湾地位正常化を目指している台湾民政府をカルト集団と批判し中傷するとは何たることですか?」

「国際戦争法も国際条約も勉強せずして、自分勝手な解釈で台湾民政府の悪宣伝は止めて欲しい。自分達の実りなき長年の『台湾独立建国運動』を反省してから他人を批判せよ!」

林志昇集団の問題は、詐欺の問題であり、台湾の地位の問題とは関わりがない。論点のすり替えである。どんなに国際法が分かっていようと、詐欺を見抜けない のでは、先が思いやられる。

台湾人の台湾への想いは、熱いものがあるが、資源は正しい方向に注ぎ込むべきであり、詐欺集団に注ぎ込むのは愚かである。冷静な判断をせずに、彼らに騙されることは、自らのみならず、台湾の同胞、台湾の支持者、台湾を傷つける愚行に過ぎない。

なお、石戸谷氏が繋いだという自衛隊OBが引き続き、林志昇と関わっている。実に嘆かわしい。

林志昇たちに歓待され、気持ちがいいかもしれないが、そのことによって彼らが台湾人を騙すための演出の道具となっているのである。彼らの饗応を受け詐欺の片棒を担いだことが後になって分かれば、後味の悪いことであろう。

林集団は、4月25日にその幹部たちが訪米して記者会見を行う、としきりに宣伝していた。実際に行ったらしい。しかし、国際社会の注目を集めることはでき
なかった。

ところが、林志昇らは、彼ら訪米組の記者会見での発表が不正確だと言って、彼らを譴責する声明を出した。

その内容はどうでもよいことだ。重要なのは、このやりかたが、中共が得意とする吊るし上げと同じであるという点である。

林志昇の片棒を担いだ人は、いつのまにか林の犯罪の責任をなすりつけられてしまうということにならないように気をつけたほうがいい。


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「台湾の声」http://www.emaga.com/info/3407.html



【読者便り】さよなら「台湾民政府」


   石戸谷 慎吉

2008年、前台湾民政府主席と始めて会った。これが台湾民政府との最初の出会いだった。早稲田大学修士、ウイーン大学で法学博士、李登輝さんの部下で、法務部長、そして、日本の最高裁判所の副長官だった。私が台湾民政府に協力しだしたのは城仲模主席から、曽根憲昭主席に替わった2011年になってからである。突然、電話があり協力を要請された。前駐日代表の許世偕さん、NY市立大学教授の陳隆志さんの相婿の方とは昔から聞いていた。

昨年2月、3月台湾民政府の招待で訪台した方達から、台湾民政府の宣伝に使われたとの苦情が多くあった。

同時に、台湾民政府秘書長の林志昇氏は「日本で博士号を修得したと自称しているが、真っ赤な嘘だ。」と日本で博士号を修得した方から言われた。記録を調べたが一切記録は無かった。また、台湾独立建国聯盟のかたから、「訪台したときに会いたいと言われて会ったが、虚偽宣伝を広められた」と言われた。

台湾民政府は米国に認められていると主張するが、米国務省では一切痕跡は見つからなかった。知人の記者に在米台湾協会(AIT)を訪ねて聞いて貰ったが、「一切、関係はありません」と言われたと連絡があった。

林志昇氏は「CIAと交渉している」と言っているが、今時、CIAの名前が出るなど100% 詐欺話だ。

5月13日に日本会議主催で沖縄祖国復帰40周年の日本会議主催の集会があった。台湾民政府代表団19名が参加したが、トラブルがあったと知らされた。

確かに、林志昇の沖縄問題理解には致命的な問題が有る。天皇伝統理解にも日本人が受け入れがたい致命的な問題がある。

今では、林志昇氏はオウムインチキ教の麻原の様な男で、台湾民政府はその信者のカルト集団だと考えざるを得ない。

3,000 名ほどのグループだが、虚偽宣伝を繰り返しているので、大きくなる見込みはない。

確かに、台湾の法的地位は未定である。そんなわけで、台湾法的地位研究会を設立した。




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