マスコミと教育を取りかえそう!

もちろん、私は言論の自由の信奉者です。

マスコミと教育を取り返すとは、客観的事実、科学的思考、法の支配、基本的人権の尊重の立場で、「国民の知る自由と報道の自由が両立できる状態にする」ということです。
特に報道においては客観的事実の報道、それに対し論説や提言を責任を以ってできる、そういうジャーナリズムが必要と考えています。前者においては客観的事実を科学的観点から国民に知らせること、後者においては国民の利益になることは何かを社説や評論の形で伝えることです。これを区別して行えることです。

そして、プライバシーや人格権を尊重した報道姿勢と公共の利益を斟酌できるジャーナリズムです。巨大なマスコミが個人の権利を侵さないこと。個人に対する批評はその人の面前においてなし得る程度の批評にとどめ、組織団体については公共の利益の立場でなしえる最大限の批評ができることです。

簡単に言えば、現状の新聞協会の倫理綱領や放送法の諸規定、教育基本法の理念等の順守と言うことになります。これが、「マスコミや教育を取り戻す」ということです。

私は、それが日本の社会で出来ていないと思うのです。ニュースソースからの情報を丸投げする新聞やテレビには、事実の検証という作業が往々に欠落しています。客観的事実を述べるべき報道記事を扇情的言語で修飾するのは誤りです。報道機関として世の中に提言したい場合には新聞なら社説や評論で大いに行うべきだし、放送法の縛りのあるテレビは街頭インタビューは賛成・反対両方を取り上げるべきです。世論調査についてもテレビ局は外部機関に委託するぐらいの自己規制が必要だとおもいます。