中共は民族浄化を行っている!

中共民族浄化を行っている!

記者は「中国語の能力や宗教習慣の違いが原因で、ウイグル族の就職は容易ではなく、新たな反発を生む悪循環に陥っている」と記事を締めくくっているが、中国語の能力がもたらす家計上の貧困に矮小化すべき問題ではない。
というのは、中国語を流暢に扱う教育を受けたウイグル人でさえ、就職できないという社会的差別が存在しているのが事実だからだ。
中共の地方政権に共産党員として積極的に協力している一部のウイグル人を除いて貧困でないウイグル人はほぼ皆無なのだ。この現状を改善させようという政策がない限り、中共が行っている「貧困の撲滅」は民族浄化政策と何ら変わりはないのだ。

http://www.asahi.com/articles/DA3S11218253.html

朝日新聞 2014.07.01

 中国新疆ウイグル自治区ウルムチで約200人の死者が出た2009年の騒乱から5年を迎える5日を控え、政治や宗教活動に絡んで労働矯正処分などを受けた経験があるウイグル族が相次いで拘束されている。「安定重視」を掲げる習近平政権は、なりふり構わぬ取り締まりを続けている。

 「5月30日深夜1時に警察が夫を連行した。『7月5日が過ぎれば帰すから騒ぐな』と言われた」

 区都ウルムチ北部のウイグル族居住区で食料品店を夫婦で営んでいた30代の女性は、その夜から夫(40)と連絡が取れない。女性の夫は90年代末、イスラム教の宗教活動に絡み、2年間の労働矯正処分を受けた。熱心な信徒だったが犯罪とは無縁だったという。女性は「連行の理由もわからない。警察は何も教えてくれない」と話す。

 ウルムチでは4月30日に鉄道駅で、5月22日には朝市で大規模爆発事件があり、当局は取り締まりを強化。これまで約380人を拘束したと宣伝している。

 中国の少数民族自治地域は国土の6割に及び、資源に富む。同自治区は長大な国境線を有し、その治安は国の安全保障や経済政策にも直結し、安定確保は当局にとって最重要課題だ。

 当局が過激派の「巣窟」とみるスラム街の撤去も本格化。ウルムチ北部の一号立井地区では6月初旬、大規模な住居の取り壊しが始まった。貧しい自治 区南部からの出稼ぎ者が大勢住んでいた。今では当局者の詰め所が設けられ、武装部隊が警戒する。住民によると、長年再開発の移転交渉が続いていたが、最近 300〜400戸が強制退去に。地元のウイグル族男性は「政府は貧困がテロにつながると考え貧しい人々を追い出した」。

 住民は帰郷したり、わずかな補償金を受けて市内の別の地区に移ったりしたという。だが、中国語の能力や宗教習慣の違いが原因で、ウイグル族の就職は容易ではなく、新たな反発を生む悪循環に陥っている。(ウルムチ=石田耕一郎)