「党中央統一戦線工作指導小組」とは、党中央政治局常務委員会を凌ぐ習近平独裁のツール

「党中央統一戦線工作指導小組」は、党中央政治局常務委員会を凌ぐ習近平独裁のツールではないか?!

党中央統一戦線工作指導小組
中央統一戦線工作領導小組の設立を決定 - SankeiBiz(サンケイビズ)
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中国中央テレビによると、中国共産党政治局は7月30日の会議で、経済情勢・工作およびチベットの経済・社会発展と恒久的安定を一層推進する工作について研究するとともに、中央統一戦線工作領導小組を設立することを決定した。習近平党総書記が会議を主宰した。
 中央統一戦線工作領導小組の主な職責は「統一戦線による、中央の重大な政策決定・任務配分および統一戦線に関する中央の重大な方針、政策、法律・法規の貫徹・実施状況について検討し、統一戦線に関する中央の方針・政策、法律・法規を各地区、各部門、各単位の党委(党組)が貫徹・実施するよう指導し、統一戦線に関する中央の重大な方針、政策、法律・法規の貫徹・実施について監督・検査する」ことなどとなっている。(RP=東京)
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この機関と党中央統一戦線工作部との関連が気になる。

党中央統一戦線工作部とは、中国共産党中央委員会に直属し、中国共産党と党外各民主党派との連携を担当する機構。1942年に設立。文化大革命中は業務が停止していたが、1973年6月に復活。略称は中央統戦部。
民族、宗教についての業務、特にダライ・ラマに協力する国内外のチベット解放活動に対する工作や、海外における祖国統一工作、非共産党員の幹部養成、も職務に含まれている。業務の性格上から全国政治協商会議と連携が多い。

この機能に付け加えられた「中央の重大な政策決定・任務配分および重大な方針、政策、法律・法規の貫徹・実施状況について検討し、各地区、各部門、各単位の党委(党組)が貫徹・実施するよう指導し、監督・検査する」機能とは何を意味するのか・・・。党中央政治局常務委員会+党中央規律検査委員会という権力集中型の組織に変貌する可能性がありそうだ。

党中央政治局常務委員会を凌ぐ規律検査機能を持つ権力機関を新たに作ったのではなかろうか?
何よりも、党中央政治局常務委員会での多数決を経ることなく習近平党総書記が「会議を主宰」できる点が特筆に値する。